2016年04月01日

アドラー心理学・教育に関する48の名言

受験シーズが終わって、中学校教師をしている息子が読んでいたアドラー心理学の本が気になった。彼から数冊借りて読ませてもらった。これは心理学だけではなく哲学書、そして教育に必要なエッセンスが凝縮された実践書であると思いました。

新年度を迎えるにあたって、日ごろ当ブログを読んでいただいている皆様に「アドラー心理学・教育に関する48の名言」(砂川よしひろ編著)をお贈りします。アドラーの考え方・趣旨は変えぬよう留意しながらコンパクトに読みやすくさせていただきました。48項目のすべてが正しいとは言いませんが、皆様にとって何か思いあたること、子育ての参考になることがすこしでもあれば幸いです。


アルフレッド・アドラー(1870年2月7日~1937年5月28日)は、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人

アドラー心理学・
教育に関する48の名言
 20160401


1.世話好きな人は、単に優しい人なのではない。相手を自分に依存させ、自分が重要な人であることを実感したいのだ。

2.悲しいから涙を流すのではない。相手を責め、同情や注目を引くために泣いているのだ。

3.カッときて自分を見失い怒鳴ったのではない。相手を支配するために、怒りという感情を創り出し利用したのだ。

4.子供は感情でしか大人を支配できない。大人になってからも感情を使って人を動かそうとするのは、幼稚である。

5.人はライフスタイル(=性格)を10歳くらいまでに自分で決めて完成させる。そして、それを一生使い続けるのだ。

6.子供にとって家族は「世界そのもの」であり、親から愛されなければ生きていけない。そのための命がけの戦略が、そのまま性格の形成につながるのだ。

7.叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動しなくなる。そして、評価してくれない相手を、敵だと思うようになるのだ。

8.「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう。

9.行動に問題があるとしても、その背後にある動機や目的は、必ずや「善」である。

10.すべての悩みは対人関係の課題である。仙人のような世捨て人でさえも、実は他人の目を気にしているのだ。

11.それが「あなたの課題」ならば、たとえ親に反対されても従う必要はない。自分の課題に足を踏み込ませてはいけないのだ。

12.「暗い」のではなく「優しい」のだ。「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。「失敗ばかり」ではなく「たくさんのチャレンジをしている」のだ。

13.ほめてはいけない。ほめることは「あなたは私よりも下の存在だ」「どうせあなたにはできっこない」と相手に伝えることに等しいからだ

14.「信用」するのではなく「信頼」するのだ。「信頼」とは裏付けも担保もなく相手を信じること。裏切られる可能性があっても相手を信じるのである。

15.苦しみから抜け出す方法はたった一つ。他の人を喜ばせることだ。「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。

16.「この子は言葉を覚えるのが遅いので・・・・・・」と母親が子どもの通訳を買って出る。すると子どもは、自分で話す必要がなくなり、本当に言葉が遅くなるだろう。

17.罰を与えるのではない。結末を体験させるのだ。子どもが食事の時間になっても帰ってこなければ、一切叱らずに食事を出さなければよい。

18.問題行動に注目すると人はその問題行動を繰り返す。叱ることは、悪い習慣を身につけさせる最高のトレーニングなのだ。

19.叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたりほめられたりしないと行動をしなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになるのだ。

20.すべての悩みは対人関係の課題である。仙人のような世捨て人でさえも、実は他人の目を気にしているのだ。

21.相手を「支配」するために「怒り」という感情を創り出し利用したのだ。怒りは無意識の感情ではない。認識して利用するのだ。

22.「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。

23.大切なことは「共感」することだ。
「大切なのは共感することだ。共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることである」

24.人間は自分の人生を描く画家である。 あなたを作ったのはあなた。 これからの人生を決めるのもあなた。

25.健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。

26.「やる気がなくなった」のではない。 「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。

27.あなたが出来ない理由は、環境を言い訳にして「努力から逃げている」から。

28.人はあらゆる手を使って自分を重要人物だと思わせたい(世話を焼くことも、リストカットも)

29.人は「注目を集めたい」だめなら「力を示す」だめなら「復讐する」だめなら「回避する」

30.感情は「相手を操作・支配するため」と「自分自身を突き動かすため」に利用される。

31.「感情に支配される」のではなく、「背中押し」又は「ブレーキ」のために感情を利用すること。

32.自分でやると失敗するかもしれないから誰かにやってほしい、と思う人は社会的に孤立する。

33.「相手」は誰で、「目的」は何か?を推測しながら相手を観察する。

34.「理性と感情」「意識と無意識」は対立しない。同じ目標に向かって補い合っている。

35.子供は親の愛や関心を引くために戦略を実行している。それが性格となる。

36.0歳から10歳までの家族の、関係図、人間関係、雰囲気、共有された価値、がその人の性格を形作る。

37.相手の問題行動を直すには、共に信頼関係を築いてしばらく経ってから自分がどう考えるかを伝えること。

38.問題行動を叱ると、注目することになる。だから相手はやめない。だから正しい行動のみに注目する。

39.強制を辞める。相手に自分で決めさせる。自分を信じ他人を信じ居場所を見つける。

40.他人の評価を気にする人は自分のことばかり考えている人。つまり勇気がない人。

41.誰からもほめられず認められなくても自分が相手に貢献できていることそのものに満足すること。

42.出来ている部分に着目して感謝する。

43.共感とは「相手の置かれている状況や考え方、意図、感情、関心などに関心をもつこと」

44.「怒り」は「さみしさ」「悔しさ」「悲しさ」が先にあり、それが相手に理解してもらえないときに「怒る」

45.原因究明はせず、分析もせず、いきなり「こんなやり方はどうかな?」と提案する。

46.あらゆる人間関係のトラブル原因は他人の課題に土足で踏み込む、から。

47.自分の課題とは「その問題を放置した場合、不利益を被るのは誰か?」で考える。

48.自分と他者との「課題の分離」が出来るようになるとシアワセの第一歩である。




砂川よしひろ(沖縄県浦添市在)
教育アドバイサー 子育て・学習支援
企画編集者(自分史 地域史 社史の制作) 
コピーライティング 人生コーチング
090-4981-8723 sunayoshi222@softbank.ne.jp



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Posted by 砂川よしひろ at 12:58│Comments(0)子育て・教育
 
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